鉄路を駆ける日々

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帰省ラッシュの東京〜金沢・福井の移動に意外と使える「成田〜小松便」のススメ【お盆も9000円台】

東京から石川・福井への穴場帰省ルートとして活用できそうなIBEX Airlinesの「成田〜小松便」をご紹介します。

※全ての時刻は2020年夏ダイヤ*1・2020年3月改正*2のものです

運航時刻

  • 成田19時発→小松20時15分着
  • 小松14時35分発→成田15時55分着

 

成田〜小松線の3つのメリット

国際線乗継に特化=国内のピークとずれる

羽田〜小松線が純粋な国内移動向けに朝から晩まで飛んでいる一方、成田〜小松線は北陸から国際線(成田夕方便)に乗り継ぐために存在するので午後の東京行きと夜の東京発の1往復のみ運航しています。ちょっと不便ですが、その分帰省シーズンの「東京→地方」の混雑が起きにくいのがポイント。逆に海外に出かけるために前半の「小松→成田」と後半の「成田→小松」の方が混むはずです。

成田国内線エリア発着=空港が混まない

帰省シーズンの羽田や東京駅が混雑を極めるのはご存知の通りです。しかし成田の利用者の大半は国際線なので、お盆だからといって羽田ほど急には混みません。最近は「成田の国内線」といえば僻地のLCC用第3ターミナルが思い浮かぶかもしれませんが、小松行きは駅直結の第1ターミナルの隅の国内線エリアから出ます。T1・T2の国内線エリアは基本ガラガラで出発が集中する一部だけプチラッシュが来るという感じですが、小松行きは19時台でピークの17時台から外れているのでガラガラなはずです*3

マイナーなIBEXエアラインズ=競争率が低い+安い

繁忙期にはJALの先得やANAのSuper Valueは激戦でなかなか取れず、新幹線に至ってはそもそも割引きっぷがほとんど無い状態です。ところが成田〜小松線はIBEX Airlinesの運航です。「なにそれ?会計ソフト?」と聞かれそう*4な無名キャリアで、全国に飛ばしてる中では知名度最下位を争えるレベルでしょう*5。一応ANAとコードシェアしているのでANAからも購入できますが、「羽田→小松」で検索すると出てこない*6ためか競争率が低く早割を取りやすいのが魅力です。なんとお盆でも9000円台から買えて、アクセス費用を入れても数千円安くなるケースも。しかも瞬殺にはならずにちゃんと取れます。

 

実際の移動はどうなる?

成田までのアクセス

小松行きは成田19時発です。IBEXはLCCではないので、ターミナルは駅直結で保安検査場は20分前に通ればセーフです。余程のことが無い限り出発1時間〜45分前に着けば間に合うでしょう。つまり日暮里17時25分発のスカイライナーで良いということです。もちろん郊外からもリムジンバスは充実しているので、通勤電車に乗らずに済むのが新幹線との違いです。そして成田行きは羽田行きより事前予約制の割合が高いのもポイントで、バスに積み残されません

トータル所要時間を比較

東京の郊外から石川・福井への帰省をシミュレーションしてみました。もちろん出発地・目的地によって時間は変わりますが、そこはご容赦を。

成田〜小松便
  1. 東京周辺から成田まではおよそ120分と見積もる。
  2. 成田には出発1時間前に到着。
  3. フライトは片道75分。
  4. 機体も空港も小さいので到着後10分で駐車場まで出られるはず。
  5. 小松から帰省先まで仮に40分と見積もる。

以上、5時間5分と見積もられました。

北陸新幹線で金沢周辺へ
  1. 東京周辺から東京駅まではおよそ45分と見積もる。
  2. 東京駅には出発20分前に到着。
  3. 金沢駅まで片道平均2時間45分。
  4. 降りてから駐車場まで5分。
  5. 金沢駅から帰省先まで仮に40分と見積もる。

以上、4時間35分と見積もられました。

東海道新幹線で福井周辺へ
  1. 東京周辺から東京駅まではおよそ45分と見積もる。
  2. 東京駅には出発20分前に到着。
  3. 福井駅まで片道3時間30分。(米原乗り換え)
  4. 降りてから駐車場まで5分。
  5. 福井駅から帰省先まで仮に30分と見積もる。

以上、5時間10分と見積もられました。

結果

金沢駅より北東のかほく、能登方面は北陸新幹線が圧倒的に速そうですが、そこまで大きな差は付きませんでした。成田経由の不利もそこまで大きくありません。

 

注意点2つ

予約はIBEXとANAの2ルート

コードシェア便なのでIBEXとANAの両方から予約できます。IBEX直販の方が安いようですが、ANAだとマイルが貯まります。とはいえ短距離なので150マイル程度ですが…

ANAの持ち席は355日前から発売されますが、IBEXの持ち席は1月、8月の一斉発売となります。つまり最安の早割を取るチャンスが2回あると言うことです。ANAだと「Super Value 75」、IBEXだと「IBEX45」が最安値です。

接続するリムジンは金沢行きのみ

羽田便と違って小松空港に着いても福井行きのバスがありません。成田便は需要が少ないので仕方がないですが、60分無料の駐車場を活用しましょう。逆の成田行きも同じです。

 

他ルートとの比較(新幹線他)

羽田〜小松線(JAL ANA)

同じ飛行機で羽田便です。神奈川方面だと成田より1時間ほど早く着けるのでメリットが大きい一方、千葉方面はむしろ成田の方が近くて道が混まないケースもあるでしょう。

ピーク時でも先得・Super Valueは大体最安13000円台〜ですがなかなか取れません。JALもANAも約1年前発売になったので、帰省が終わったら来年の帰省分を取る気持ちでいないと難しくなりました。基本15000円はかかるはずで、特便割引だと20000円に迫ります。

東海道新幹線ルート

東海道新幹線で米原まで行って特急しらさぎに乗り継ぐルートで、福井県内へはこちらが主流でしょう。福井まで平均3時間30分。

まず東海道は東京駅の混雑が酷いです。指定席が取れても渦巻く自由席列に阻まれて乗るのに苦労します。さらに米原は小さい駅なのに、「新幹線→しらさぎ」「しらさぎ→新幹線」「琵琶湖線→東海道線大垣方面」*73つの客の波が同時にバッティングして阿鼻叫喚となります。何度か通りましたが個人的には正直東京駅より行きたくないです。

ただ東京駅や成田空港へのアクセスの悪い横浜周辺からは新横浜から乗れる東海道ルートは便利かもしれません。

ピーク時には割引きっぷはほぼなく、正規で福井まで片道15220円です。

北陸新幹線ルート

北陸新幹線で金沢まで行って特急に乗り継ぐルートで、石川県内へはこちらが主流です。金沢まで平均2時間45分。

東京駅はどうしても混みますが、金沢駅はそこまで(少なくとも米原よりは)混まないので割と楽です。かがやきなら全車指定なので多少取りやすいですし、繁忙期は良いかもしれません。

お盆期間中も通常のトクだ値*8はあり、金沢までなら12760円で取れますが、枠はちょっと厳しめ。正規だと金沢まで片道14580円、福井まで片道16280円です。

一筆書きハイブリッドルート

行きは東海道、帰りは北陸を回るような「東京→米原→金沢→東京」の乗車券にすると繁忙期でもちょっと安くなって往復27570円となります。

 

今年はとても「例年通り」とはいかないかもしれませんが、帰省ラッシュを回避する裏技として役立てていただければ幸いです。北陸・東北方面にもLCCが充実すると良いのですが…

*1:飛行機

*2:JR

*3:17時10分から18時10分までの1時間にANA6本とIBEX1本が集中していますが、19時台は他に仙台行きだけ

*4:その某有名会計ソフトを出している会社のグループで、座席にはしっかり本業の宣伝がついてるそうです

*5:バカにしすぎですね。

*6:日本版サイトのトップからは「羽田または成田」で検索できない

*7:青春18きっぷで大阪から名古屋・東京へ普通列車を乗り継ぐ流れ

*8:ネット予約限定の1割引きっぷ