鉄路を駆ける日々

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【国鉄型お座敷】臨時列車「伊東初日の出」乗車記<小田原→熱海>

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【参宮橋停車】大晦日の「はこね72号」乗車記<町田→参宮橋>

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参宮橋でロマンスカーを降りてから都心をぶらぶらしたのち、再び小田急で西を目指しました。本厚木以西の本数が少ないせいでかなりの待ち時間があり、途中で乗り換えながら向かいました。大山最寄りの伊勢原からは専ら空気輸送でしたが、そんな中でも足柄のようなローカル駅でもぼちぼち乗り降りがあったのは驚きでした。隣に終夜運転中の大雄山線もあることですし、新松田以西は通過しても良いかと思いますが…

さて、小田原からは元旦限定「伊東初日の出号」に乗車します。これは初日の出の見物客のために運行される「初日の出列車」の一種ですが、お座敷車両が使われること、そして暖かい車内から初日の出が見られること*1が大きな特徴で、数ある列車の中でも最も予約困難になっています。私は10時打ちに出遅れた結果、当日の朝まで取れませんでした。出来ることなら都内から*2乗りたいところでしたが、取れたのは小田原からでした。

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小田原6:26→熱海7:30

東海道線 [快速]伊東初日の出号 伊東行

改札前の寒さに耐えかねて少し前にホームに下りてみると、先行の平塚始発の熱海行が発車を待っていました。東海道線の熱海以東の列車には必ず10両の基本編成(+付属編成)が充てられるものの、例外としてこの列車を含めた下り2本だけは付属編成で運行されます。小田原で後続列車との接続を取ってから熱海まで行き、基本編成に繋がれて15両編成で折り返します。

その熱海行が出るとすぐに初日の出号がやって来ました。小田原での乗降は少なく、写真を撮る間も無く発車してしまいました。一応一人一つの座椅子が充てがわれていますが、4人テーブルの残りの席では3人家族の方が寛いでいらっしゃいました。結局は自席に落ち着かずすぐそばの壁際に座っていました。この「宴」の場合は全面畳張りになっていますが、個人的には掘り炬燵式の方が快適な気がします。

さて、列車は早川沿いを進む箱根登山鉄道を横目に海岸線を辿り、有名撮影地の石橋を過ぎるとあっという間に根府川に着いてしまいました。しかし、駅に着いてもドアが開かないどころか、目の前には一面の海が広がるのみでホームさえありません。実はこの列車、一番海側の線路(2番線=下り本線)に入り、そのホームの手前で停止していたのです。ホームには初日の出目当ての人だかりが出来ていますが、それよりもずっと良い眺めをぽかぽかなお座敷から眺められる優越感はこの列車ならではです。普段と異なる位置で停まるため(?)、わざわざ向かい側のホームにJRの職員が派遣され誘導を受けていました。正月返上で列車の運行を影で支える皆様には頭が下がります。

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停車の放送が入ってからはほぼ全員が海側の窓に膝立ちでかぶりつき、あるいは中腰になりながら、スマホやカメラを窓に押し付けていました。業務中の車掌やホームに立つJR職員から見ればさぞ滑稽な光景だったことでしょう(笑) ただ、窓に張り付いていると暖房の出口が腰に直撃して服が熱くなってしまうのが玉に瑕です。

こうして初日の出を眺めている間も、通常営業の下り列車にどんどん抜かされて行きます。待避するこちら側が下り本線を塞いでしまっているので、他の列車は真ん中の副本線に追いやられてました。西へ急ぐ18きっぱーからの視線を感じますが、大半の乗客は列車の発着にさえ気づかずに初日の出に夢中になっていました。先行の伊豆急下田行「伊豆初日の出号」の方は18きっぷで西に行くついでの利用もあったようですが、こちらは全車グリーン車指定席なのでそのような乗客は見られません。

初日の出タイムが終わるとそれまでとは一変し、485系のモーターが唸りを上げて伊東へと急ぎます。やっと座椅子に落ち着いて外を眺めていると、あっという間に熱海に着いてしまいました。熱海では半分くらいが降り、僅かな乗客を乗せた列車は左右に揺れながら伊東線へ入って行きました。

小田原から熱海までおよそ1時間、乗車券とグリーン券は合わせて1,180円でした。これは平日の普通列車グリーン車と同じ値段です。普段ならグリーン車なんて絶対に乗らない距離ですが、”初日の出観覧席”とお座敷列車の体験料金としてはなかなかお得だと思います。車両の老朽化が進んでいる上、人手不足で終夜運転が縮小されているため、いつ廃止されるかはわかりません。是非とも残して欲しいものです。

この後は3度目の小田急で帰宅しましたが、一応このシリーズはまだ続きます。


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ご覧下さいましてありがとうございました。

*1:今回は設定されなかった「常磐初日の出」も同様です

*2:新宿から乗るとグリーン料金が跳ね上がるので当初から眼中にありませんでしたが…