鉄路を駆ける日々

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全国「乗り得列車」総まとめ2019〜運賃だけでリクライニングシートの旅

ひと昔前よりは減ったものの、運賃だけで特急の椅子に座れるような「乗り得列車」がまだまだたくさんあります。この記事では、以下の基準に沿って全国の乗り得列車を選びました。

掲載基準

  • 運賃のみで乗れること
  • リクライニングシートに座れること

指定席料金の要る観光列車やライナー列車は外したので基準はちょっと厳しめです。また列車の速さは考えていません。

北海道エリア

キハ54系(道北道東エリア)

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宗谷線や釧網線など酷寒地の普通列車に使われるキハ54系の一部には、かつて特急車に付いていたリクライニングシートが転用されています。以下の3パターンがあるようで、運用はほぼランダムですが、ルパンラッピング車だけは運用が公開されています。

  1. 元キハ183系のリクライニングシート(集団見合い式に固定)
  2. 元789系のリクライニングシート(ルパンラッピング車のみ、集団見合い式に固定)
  3. 元0系新幹線の転換クロスシート

いずれの車両とも車両の端はロングシートです。この記事の趣旨には反しますが、転換クロスシートでハズレなく車窓を眺められるのが一番かもしれません。

スーパーおおぞら/とかち(新夕張〜新得)

もともと普通列車が全く走ってないこの区間では、運賃のみで特急列車に乗ることができます。片道1時間も乗れるのでかなりお得ですが、1駅でもはみ出したらアウト!全区間の運賃+料金が請求されるので、ワープ費用を抑えたいなら新夕張で次の特急を待たなければなりません。

721系・733系普通列車(道央エリア)

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新千歳空港へのアクセスを担う快速「エアポート」の4号車はリクライニングシートを備えたUシート車両で、通常は指定席として販売されています。しかし、「エアポート」仕様車が普通列車の運用に就く時は、Uシートも無料開放されています。札幌圏の6両編成の普通列車には基本的にランダムで入るようですが、確実に乗りたいなら札幌で普通列車に変わる朝夕の「エアポート」を狙ってみると良いでしょう。今後はフリーWi-Fiも設置され、さらにお得感が増す見込みです。

すずらん(東室蘭〜室蘭)

札幌と室蘭を結ぶ特急「すずらん」は、東室蘭で本線を外れると普通列車に変わります。なお、朝の1往復は東室蘭で普通列車に乗り換えとなるので注意。

 

東日本エリア

つがる/リゾートしらかみ(新青森〜青森)

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新幹線から青森駅へのアクセス列車が少ないため、この区間だけ特急の指定席・グリーン車以外は全て無料開放されます。走行時間は5分間だけですが、青森駅で早めに乗れば長く座っていられます(笑)。ただし、「リゾートしらかみ」で指定券を持ったお客さんが来たら席を譲って下さい。

リゾートうみねこ(久慈〜八戸)

キハ48系を改造した観光列車ですが、他と違って定期列車を置き換えて走るため車内の大半が料金不要の自由席になっています。先頭車は指定席、中間車は座面が畳敷きのボックスシート、そして後部車両がリクライニングシートの自由席です。中間車が座席数は多いものの、座り心地はあまり良くないです。また、八戸市内を中心に地元客で混雑します。

快速はまゆり(盛岡〜釜石)

岩手県を横断する快速「はまゆり」は、急行時代からリクライニングシートを備えた専用車両が使われています。格下げ以降は一般車両も混結されていますが、指定席は必ずリクライニングシートです。自由席車の方は運次第ですが、外れてもキハ110系のボックスシートはフカフカなので快適な旅が約束されます。

快速列車(村上→新潟)

村上21時17分発の新潟行快速列車は、下り「らくらくトレイン村上」のE653系(特急型)がそのまま使われていますが、グリーン車は封鎖されているようです。かつては「ムーンライトえちご」用の485系が使われていて、その頃はグリーン車まで運賃だけで乗れた超お得な列車でした。

651系普通列車(いわき〜富岡)

常磐線のいわき以北はもともと仙台側の交流車が使われていたものの、震災で寸断されてからは水戸側の車両しか入れなくなりました。車両の不足を補うため、E657系に置き換えられた元特急車である651系が一部の普通列車に使われています。浪江方面のバス(これも観光バス仕様で快適!)との接続が良い列車が多く使いやすいです。なお、座席は全てボックス配置になっています。なお2020年の全面運転再開以降の処遇は未定です。

AIZUマウントエクスプレス(東武日光〜喜多方)

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AIZUマウントエクスプレスの一部列車にはリクライニングシートを備えたAT-700形が使われていますが、転換クロスシートのAT-600形が来ることも多いです。

リバティ会津/けごん(下今市〜会津田島/東武日光)

下今市以北では特急リバティも乗車券のみで利用できます。特急料金を払い座席指定を受けた乗客が来たら席を譲って下さい。

アーバンパークライナー(せんげん台→大宮など)

浅草発のアーバンパークライナーはせんげん台から、大宮発のアーバンパークライナーは春日部から乗車券のみで利用できます。こちらは完全に普通の列車と同じ扱いのようです。

わかしお(勝浦〜安房鴨川)

一部の特急わかしおは勝浦以南を普通列車として運行します。現在では夜間の下り2本のみですが…

湘南ライナー(大船→小田原)

東京・新宿から来た下りのライナーは、最初の停車駅を過ぎると無料で開放されます。ただ、ライナーはほぼ満席でやってくるので、大船や藤沢から座るのは難しいです。

 

東海エリア

373系普通列車

特急「伊那路」などで使われる373系は普通列車での間合い運用が多数設定されています。「ホームライナー浜松3号」が普通列車に変わって豊橋まで行くのが有名ですが、ほかにもいろんな区間(天竜峡〜飯田間、熱海〜沼津間など)で行われています。

 

西日本エリア

はしだて(久美浜〜豊岡)

福知山から京都丹後鉄道に乗り入れて海回りで豊岡まで直通する列車は、久美浜から最後の1駅間は無料の快速列車に変わります。久美浜から城崎方面への移動に便利です。

京都丹後鉄道普通列車(MF100形ほか)

開業時から使われているMF100形は東北新幹線200系のお下がりの座席(簡易リクライニング)がそのまま搭載されています。ほかにも特急車の「丹後の海」や観光列車「丹後あおまつ」などの間合い運用も隠れているので要チェックです。

 

四国エリア

キハ185系普通列車(松山〜宇和島)

2000系気動車の導入で余ったキハ185系の一部は普通列車に転用され、松山以南の予讃線で走っています。車内は全てボックス配置ですが、勝手に回転させることができます。基本的にはリクライニング機構は殺されてますが、噂によればごく一部で使えるらしい(?)です。

↓乗車記も合わせてご覧ください↓

www.myrailwaytravel.net

 

九州エリア

にちりん/ひゅうがなど(宮崎〜宮崎空港)

宮崎〜宮崎空港間では特急料金はかかりません*1。延岡方面の「にちりん」「ひゅうが」のほか鹿児島方面の「きりしま」や日南線の「海幸山幸」*2も対象です。そのほか、宮崎〜宮崎空港間の普通列車の一部にも特急車が使われています。

713系(宮崎エリア)

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713系は宮崎らしい真っ赤な電車。単なる近郊形車両ですが、見た目に似合わず座席は485系からの発生品のリクライニングシートに取り替えられています。ちゃんとリクライニング機構も生きているようですが、窓割りは合ってません。車端部のロングシートも改良されていて快適です。

787系普通列車(佐伯〜延岡)

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宗太郎越えの閑散区間を走る普通列車は、乗客が少ないため単行の気動車が使われていましたが、それをわざわざ持ってくることさえ無駄だということで、2018年からはなんと全列車が特急車の787系になりました。上下線ともに一番前の車両のみ開放されますが、下り列車ではグリーン車も自由席として営業しています。宗太郎に降り立った記念品として車内でグリーン券を買ってみても良いかもしれませんね。なお、重岡以北を走る区間列車は一般車両が使われます。

かもめ(博多→吉塚)

通常の「かもめ」は博多止まりですが、朝の通勤特急「かもめ104号」だけは福岡県庁最寄りの吉塚まで走ります。この1駅間は普通列車扱いとなり、3分だけとはいえ運賃のみで乗ることができます。

みどり(早岐〜佐世保)

九州2箇所目の特例区間で、早岐始発の普通列車と接続するダイヤになっていることがあります。ただし早岐から先でも「ハウステンボス」の方は特例がありません。一駅くらい無料開放しても良いとは思いますが…

 

番外編2:木次線代行バス(出雲横田〜備後落合)

中国地方随一のローカル線の木次線は、乗客が少なすぎて雪が積もったら春が来るまで冬眠してしまいます*3。その際には代行バスが走りますが、午後の便を中心にかなりデラックスなバスが使われることがあるそうで、深く椅子を倒して冬の奥出雲の眺めを満喫できます。また、バスが走るほどの乗客が見込めない際には鉄道の普通運賃でタクシーに乗れるというこれまたお得な体験ができます。

*1:延岡方面に通しで乗る際も、料金は宮崎からの距離で計算されるのが他の特例区間と違うところです

*2:自由席はごく僅かです

*3:2019年は暖冬だったので無し