鉄路を駆ける日々

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【ダイヤ改正2019】高知分断進みまさかの「アンパンマン列車」運用縮小!?〜土讃線特急の改正を眺める

JR四国を含む各社では、2019年3月に一斉にダイヤ改正を行います。この記事では土讃線特急に焦点を当てます。

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更に高知分断が進む土讃線特急

土讃線の特急は、高知対京阪神輸送を担う岡山側の方が比較的需要が多くなっています。もちろん高知を越えて須崎や中村に直通する需要も存在し、最盛期には「南風」14往復中8往復が高知以西まで直通していました。しかし、JR四国の経営環境が一層厳しくなる中、貴重な車両を有効に使うため長編成の岡山・高松行と短編成の中村・宿毛行が接続するようになり、既に高知を越えて運行する列車は3往復まで削減されています。今回の改正ではこのうち「南風」2往復が高知止まりとなり、岡山から中村・宿毛まで直通する列車は消滅*1します。一方、夜の高松行「しまんと」1本については、「あしずり」と同じ編成で運行されるため統合され、宿毛・中村から高松直通が復活します。これにより、7年振りに宿毛線内で四万十川を渡る「しまんと」の姿を見ることができるようになります。

 

緑の「アンパンマン列車」の岡山乗り入れ終了

現在土讃線を走る「アンパンマン列車」にはオレンジとグリーンの2種類あり、それぞれが1日かけて岡山〜中村と岡山〜高知間を1往復ずつしています。しかし、改正によりグリーンの運用が縮小され、高知以西の2往復のみとなります。これにより、一番需要が多い新大阪〜岡山〜高知間の移動ではオレンジにしか乗ることができなくなり、本数も半分の2往復となってしまいます。

これまではアンパンマンを武器に子供たちに一度は鉄道旅行の楽しさを知ってもらおうという戦略が取られて来ましたが、移動需要の多い岡山方面で走っていたからこそ「たまにはJRにしようかな」といった乗客を集められているのではないでしょうか。わざわざアンパンマン列車のために須崎や四万十まで出向くような客はかなり限られるでしょう。残念な改正ですが、それだけ2000系の老朽化が深刻なのでしょうか。

 

新型2700系導入への布石か?

今回の改正で特急列車の高知分断を進めることで、高知以北を走る運用と以西を走る運用がよりはっきりと分けられるようになりました。もちろん必要な車両数を削減することにも繋がりますが、これは新型車両の導入を見据え、できるだけ製造数を抑えるための策ではないでしょうか。高知以北に必要な数だけ製造し集中的に投入することで、最低限の投資で競合の激しい区間でのスピードアップとサービスアップを実現できます。そして比較的状態の良い2000系は高知以南で余生を送るのでしょう。

 

ご覧下さいましてありがとうございました。

*1:中村発岡山行のみ1本残存